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海のすこやかサイエンス

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ぶりにたっぷり EPA & DHA

脂ののったぶりは、おいしいだけでなく体にもいい食材。

たった一切れの中にも、健康成分「EPA」「DHA」がたっぷり含まれているのです。

 


 

この間「ぶりしゃぶ」をいただいたのですが、すごくおいしかったです!照り焼きとかお刺身とか以外の食べ方もいいものですね。


ぶりはおいしいだけでなく、健康にもいいんですよ。ぶりのこってりした味わいは、しっかり乗った脂(あぶら)によるものですが、そこには「EPA」や「DHA」という健康成分がたくさん含まれているんです。


 「EPA」や「DHA」、聞いたことあります。生活習慣病や脳の働きなどに効果があると言われているんですよね。


そうです。どちらもよく似た効果を持つので、海外ではひっくるめて「オメガ3」などと呼ばれていたりしますね。これらは人間の体内では作ることができないので、食事から摂ることが推奨されている栄養素です。ちなみに、厚生労働省が「日本人の食事摂取基準」というものを定めていますが、2010年から「大人は1日にEPA・DHAをあわせて1gを目標に摂取しましょう」という基準が追加されています。


1日1g・・・ぶりだったら、どれぐらい食べればいいんでしょう?


そう言うだろうと思ってちゃんとデータを用意してあるんですよ。ぶりを下の写真のように切り分けて、それぞれの部分に含まれる脂質の量とEPA・DHAの量を測ってみました。

 

 

このように6つの部分に切り分けました

 

ぶりって背側と腹側で脂の乗りが違うんですよね。だからこんな風に切り分けているのか。


その通り。背側は「雄節(おぶし)」、腹側は「雌節(めぶし)」という名前で売られていることもあります。


ところでこのぶりは天然ものですか?それとも養殖もの?


このぶりは、2009年の12月に水揚げされた宮崎県産の養殖ものです。養殖ものも、天然ものに負けず劣らずおいしいよ。
さて、骨や皮を取り除いた可食部、わかりやすく言えば「食べることのできる部分」から、ソックスレー抽出法という方法で脂質を抽出して含量を分析した結果、このグラフのようになりました。

 

 ぶり可食部100gあたりの脂質含量

 

写真でいうと特に④や⑤のあたり、腹側にたくさん脂がのっているんですね。


人間も魚も同じだね。おなかに脂肪が付きやすいっていうのは。背側の「おぶし」と比べて、腹側の「めぶし」はこってりした風味を求める人に好まれる部位ですが、この脂の乗り方の差がそれぞれの味わいの違いを生み出している一因なのでしょうね。
それで肝心のEPA・DHAの含量のデータはこちら。ガスクロマトグラフ法という方法で分析しました。その結果、100gあたりのEPA・DHA量は、多いところでは4.6g(EPAとして1.8g、DHAとして2.8g)、少ないところでも2.1g(EPAとして0.7g、DHAとして1.4g)というようになっています。

 

ぶり可食部100gあたりのEPA・DHA含量

 

ということは…ぶりを100g食べれば、厚生労働省の定めた基準をらくらく達成できるということですね!


そういうことになりますね。ただ、ぶりは夏場に水揚げされたものと、冬場に水揚げされたいわゆる「寒ぶり」とでは、かなり脂の乗り方が違うことがわかっています。さっぱりした夏場のぶりもおいしいものですが、脂の乗りが少ないのでEPA・DHAの量もその分少なめ。EPA・DHAをしっかり摂るなら、脂のよく乗った冬場のぶりがおすすめです。
・・・ところで、ぶり100gってどれぐらいの分量なんだろう?


あまりご自分でお料理されないんですね(笑)。だいたい、スーパーで売られている切り身一切れ分ぐらいかな。

 

スーパーなどで売られているぶりの切り身一切れ分

 

重さを量るとおよそ100gでした

 

 

 

寒ぶりは脂も乗っておいしいし、EPAやDHAもたくさん含まれているし、健康食材なんですね!いっぱい食べなきゃ。


EPAやDHAは、ぶりだけでなくて、イワシやアジなどの青背の魚にもたくさん含まれているからね。ぶりばかりでも飽きてしまうでしょうから、他の魚もバランスよく食べてくださいね。

 

 


※掲載したデータは全て、日本水産株式会社 生活機能科学研究所による調査結果です。

 

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